学会概要

 日本大腸肛門病学会
 理事長挨拶

楠正人理事長

一般社団法人日本大腸肛門病学会
理事長 楠 正人

2015年11月12日付けで、日本大腸肛門病学会・理事長を拝命しました三重大学大学院・消化管小児外科学の楠正人です。先輩諸氏のご努力により築きあげられた伝統ある本学会・理事長就任は私にとって誠に身に余る光栄でございます。もとより浅学非才の身ではありますが、職務の重要性を深く認識し、理事・監事の先生方と共に皆様の期待に応えるべく、勇気を持って責務の全うに全力を傾注する所存です。

日本大腸肛門病学会は1940年の創設以来75年の歴史を持ち、現在7,000名を超える会員数を擁する下部消化管に特化した学会として発展してまいりました。しかしながら、近年は医療・医学を取り巻く環境の変化には目を見張るものがあり、本学会も少なからずその影響を受け始めています。恐らく私が理事長に任命されたのは更なる本学会のプレゼンス向上のための舵取りを模索せよとの皆様の思いであるように感じております。この時代の流れに如何に対応すべきかを考えますと、我々自身も大胆に変化を受け入れる必要があると思っています。大腸肛門病学会のあるべきプレゼンス向上とは、まずは各分野の会員数・評議員数のアンバランスを是正しつつ、各分野のリーダーを集約すべくオールジャパン態勢で運営に当たることだと思います。また、大腸肛門病専門医のあり方、また評議員構成、会員数増加、学術集会運営方針、財務基盤安定化などの懸案事項に粛々と向かい合い、一般社団法人としての整備を進めることも必要と考えます。

2015年度には本邦大腸癌罹患数は135,800名と予測され、癌罹患数の第一位となる見込みです。人口の違いがあるにも関わらす、米国の罹患数を上回るのではという報告もされています。炎症性腸疾患患者数も上昇の一途を辿り、国民の大腸肛門病に対するニーズは確実に増えていると感じます。本学会は内科、放射線科、病理(I)、外科(IIa)、肛門科(IIb)の各部門の会員が集まる唯一の学会であり、ひとつの疾患を各々の視点から討論して、総合的な理解を深めることが可能であると考えます。学会として国民に何が提供出来うるのかを考えながら、協力しあって運営にあたるべきであると思います。

本学会員にとって、大腸肛門病学のすべてが学べる場所として、名実ともに本学会があるとの位置付けが最も大切であると思います。大腸肛門病学を学ぶ若手医師に対する教育には十分留意して、各部門でスキルアップが可能であるようなプログラムを提供する必要があります。大腸肛門病学のトップリーダーとして、最先端研究・技術の紹介から日常臨床における情報提供まで、学会誌・学術集会・ホームページなどを通してアクティビテイを維持していかねばなりません。そうすれば、自ずと会員数は増加し、国民の理解や評価をも得やすいのではないかと考える次第であります。

今後の本学会発展のためには、会員の先生方全員のお力が必要であることは申すまでもありません。
様々な観点からご意見を頂戴して、学会運営にフィードバックさせていく所存ですので、お気付きの点があればどしどしとご意見・ご要望をお寄せください。

簡単ではございますが、これを持ちまして、まずは就任のご挨拶とさせていただきます。
何とぞ、今後ともご協力賜りますようお願いします。

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