和訳版Abstract | 目的 高齢大腸癌症例では若年者と比して、癌特異的生存率(CSS)に加えて非癌特異的生存率(NCSS)も全生存率(OS)に大きく影響する。本研究では栄養状態の指標であるBMIの、NCSSも含めた予後への影響を検討した。 方法 StageⅠ-Ⅲで治癒切除術を受けた80歳以上の高齢大腸癌471症例を対象とした。高BMI群(23以上)と低BMI群(23未満)において背景因子をmatchingさせた後にLog-rank testを行い検討した。さらにCOX比例ハザードモデルでも検討した。 結果 高BMI群と低BMI群は共に123例がmatchingされた。Log-rank testで高BMIは低BMIより有意に予後良好であった(NCSSとOS共に; P<0.001)。COX比例ハザードモデルでも高BMIは低BMIより有意に予後良好であった(NCSSとOS共に; P<0.001) 結論 高BMIは低BMIよりも有意に良好なNCSSおよびOSであった。 |
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