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Review Article
Volume 6 Issue 3 Pages 150-158

Trends in Treatment for Hemorrhoids, Fistula, and Anal Fissure: Go Along the Current Trends

和訳版Abstract 最近の良性肛門疾患治療においては、外科手術を最小化し、肛門直腸の正常な解剖学的構造とその機能を温存する傾向がある。しかし、従来の確固たる外科手術法を好んで、自信をもって施行する外科医もいる。本報告では、痔核、痔瘻、および裂肛の治療に関する最近の傾向について明らかにする。また、先進国である英国、イタリア、フランス、米国、日本、そしてESCP(欧州大腸肛門病学会)の診療ガイドラインを参照し、国際会議での提言も内容に含めた。痔核の治療では、患者の状態と希望に応じて外科治療と外来治療を選択することが推奨されていた。複雑な痔瘻の治療では、瘻孔切除後に修復を行う、括約筋を離断するような手技よりも、新規の括約筋温存外科手技のほうが広く受け入れられている。裂肛の治療に関しては、ASCRS(米国結腸直腸外科学会)のガイドラインに十分に記述されている。