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Original Research Articles
Volume 6 Issue 3 Pages 168-173

Pain at the First Post-hemorrhoidectomy Defecation Is Associated with Stool Form

和訳版Abstract 【緒言】痔核切除術の術後における排便痛は問題であり、特に最初の排便痛は患者にとって重要である。
【目的】本研究の目的は、便の硬さがその排便痛に影響を与えるかどうかを調べることである。
【方法】この研究は、痔核切除術(E・A法)を行った患者における前向きコホート観察研究であり、術後最初の排便について患者自身が記録した2つのscaleを用いた。便の硬さはBristol Stool Form Scale (BSFS)で評価され、痛みはVisual Analogue Scale(VAS)で評価した。統計解析には回帰分析を使用した。
【結果】本研究に適合した患者は179人で、その内訳は、type 1が13人、type 2が12人、type 3が23人、type 4が74人、type 5が35人、type 6が19人、type 7が3人であった。first pain scoreの中央値は5.3 (3.0-7.5)であった。この回帰モデルは有意な関連を認めた。 (P = 0.003).
【結語】便が軟かいほど、排便痛は小さくなることをこの研究は示した。外科医はできる限り、術後に硬い便を避け、軟便に誘導すべきかもしれない。