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Review Article
Volume 1 Issue 1 Pages 1月6日

The present status and developments of laparoscopic surgery for colorectal cancer
(大腸癌に対する腹腔鏡手術の現状と発展)

和訳版Abstract 大腸癌に対する腹腔鏡手術は,多くの臨床試験で安全で低侵襲であることが示されてきた.結腸癌の長期予後は,開腹手術と腹腔鏡手術で有意差がないことを,多くの臨床試験で証明されてきた.結腸癌の腹腔鏡手術は標準治療の1つとなり,国内外で一気に普及した.一方の直腸癌の腹腔鏡手術も,多くの臨床試験の結果が報告されてきた.直腸癌の腹腔鏡手術では,狭い骨盤腔内の視認性を,拡大視効果により著しく改善させ,技術の向上が図られたのみならず,臨床解剖の詳細な把握や視覚による手術教育を可能とした.最近の2つの進行直腸癌のRCTでは,腹腔鏡手術の長期予後は,開腹手術と比較して非劣性であることが証明された.これらから近年では,結腸癌,直腸癌の腹腔鏡手術は,理想的な治療と言えるようになった.最近では,さらなる技術革新として,シングルポート手術や,ロボット手術などが導入されるようになってきた.
本論文では,大腸癌に対する腹腔鏡手術の知見をReviewした.