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Original Research Articles
Volume 2 Issue 3 Pages 77-82

Anticipation of umbistoma in laparoscopic anterior rectal resection: Ileostomy and ostomy closure
(腹腔鏡下直腸切除術におけるumbistomaへの期待
回腸瘻造設とその閉鎖)

和訳版Abstract 【目的】直腸疾患に対する腹腔鏡手術の普及は患者の術後の高い整容性が期待されている。しかし、ひとたびdiverting stomaが作られると、この期待は大きく損なわれる。我々は臍部にdiverting stoma を造設することで創の追加を減らすことが可能であった。stoma閉鎖時には、創縁皮下と筋膜を縫合することで新たな臍を形成した。この新たな手技である臍部ストーマ(Umbistoma)ではその造設と閉鎖に特別な手術器具は必要としない。
【方法と結果】29名(平均年齢70歳(40-88歳)、男性24名、女性5名)に対してUmbistomaを造設し、そしてstomaを閉鎖するに至った。閉鎖時に、創縁皮膚を筋膜に縫合固定することによって新しい臍を形成する。形成された臍の頭側および尾側端の創は閉鎖せず、Open Drainageとすることで良好な創傷治癒が得られ、術後の創部合併症は認めなかった。
【結論】本研究によってUmbistomaは、腹部肛門直腸切除術において安全性と整容性に優れた術式と考えられた。