J-STAGEでJARCを見る
検索(複数の項目で絞り込みが可能です)

 リセット(戻る)

Review Article
Volume 2 Issue 3 Pages 71-76

Ureteral Injury During Colorectal Surgery: Two Case Reports and a Literature Review

和訳版Abstract 医原性尿管損傷(IUI)は、腹骨盤手術の重篤な合併症である。頻度は低いものの、重大な結果を伴う。この合併症は、婦人科処置中に起こることが最も多いが、結腸直腸手術中にも発生することがある。我々は、待機的尿管ステント留置後に発生したIUIを2症例提示する。最初の症例は、特記すべき病歴のない71歳の男性であった。患者は、合併憩室炎のため、待機的腹腔鏡下S状結腸切除術を受けた。処置中に近位IUIが発生し、認識および修復された。2番目の症例は、複数の複雑な腹部手術歴がある68歳の男性に発生した。患者は、長い吻合部前狭窄のため、低位前方切徐術の再々手術を受けた。IUIは、膀胱の約3 cm近位側の線維化した右前仙骨面で発生した。同処置時に、尿管を膀胱に再移植した。我々は、リスク因子、術中予防、修復の選択肢などに関するIUIの文献レビューも行う。