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Original Research Articles
Volume 3 Issue 1 Pages 27-35

Short-term outcomes of robotic-assisted laparoscopic rectal surgery: A pilot study during the introductory period at a local municipal hospital

和訳版Abstract 目的:本研究の目的は、市中病院におけるロボット支援下直腸手術(RRS)導入の安全性と妥当性を確認することである。
方法:2015年4月から2016年6月に当院においてRRSを施行した導入期30例を対象に前向き研究を行った(UMIN000017022)。全手術はda Vinci(R) Si surgical systemを用いて単一術者が施行し、C-D分類3度以上の術後合併症発生率を主要評価項目とした。
結果:全30例中29例は腺癌症例で、1例は潰瘍性大腸炎症例であった。施行術式は、前方切除22例、括約筋間直腸切除2例、直腸切断4例、Hartmann手術1例、大腸全摘1例であった。術中合併症および開腹移行は認めず、手術時間および出血量の中央値はそれぞれ283.5分、9mlであった。C-D分類3度以上の術後合併症発生率は10%で、縫合不全2例、腸閉塞1例であった。術後排尿障害は認めなかった。全例にR0切除を達成した。
結論:市中病院におけるRRS導入の安全性および妥当性が確認された。