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Review Article
Volume 4 Issue 1 Pages 1月13日

Inflammatory Bowel Disease in Japan-Is It Similar to or Different from Westerns?-

和訳版Abstract 最も一般的なタイプの炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎とクローン病は、腸の慢性炎症を特徴とする特発性の難治性疾患です。近年、その疾患の臨床的特徴を解明する研究および基礎研究により、両疾患は遺伝的素因に環境因子が関与して生じる免疫学的異常によって引き起こされることが示唆されています。日本でも、これらの疾患に対する基礎研究および疫学研究の著しい進展が見られるとともに、臨床ガイドラインが確立されました。しかし、これらの疾患の根本的な治療法はまだ確立されていません。現在、日本の患者数は未だ増加を続けており、少なくとも18万人の患者が潰瘍性大腸炎に罹患しており、4万人の患者がクローン病に罹患しています。したがって、これらの疾患の病態を把握し、治療を改善するためにも、さらなる研究が必要です。