Is primary tumor location an independent prognostic factor in stage IV colon cancer?
（原発巣占拠部位はstage IV結腸癌の独立予後因子か？）

https://doi.org/10.23922/jarc.2019-006

和訳版Abstract	目的：原発巣占拠部位がstage IV結腸癌の独立予後因子であるか否かを、化学療法および性別に着目し検討した。方法：多剤併用化学療法の導入年でA期(1985～2005年)とB期(2006～2013年)に分け、stage IV結腸癌255例を臨床病理学的に検討した。1:1傾向スコアマッチングを行い、全生存率（OS）を評価した。結果：右側結腸癌では、高齢女性、55mm以上の腫瘍、粘液癌や腹膜播種の頻度が高い傾向にあった。傾向スコアマッチング後の130例ではA・B期において、左側例と右側例のOSに差はみられず、化学療法非施行例に比し化学療法施行例の予後は良好であった。化学療法のOS改善効果は、両期の女性左側結腸例で顕著であった（p <0.05）。多変量解析の結果、A期では肝転移、腹膜播種、および化学療法が、期間Bでは肝転移と化学療法が独立予後因子として抽出された。結語：原発巣占拠部位は独立予後因子ではなく、化学療法の効果修飾因子であると思われた。

和訳版Abstract

目的：原発巣占拠部位がstage IV結腸癌の独立予後因子であるか否かを、化学療法および性別に着目し検討した。方法：多剤併用化学療法の導入年でA期(1985～2005年)とB期(2006～2013年)に分け、stage IV結腸癌255例を臨床病理学的に検討した。1:1傾向スコアマッチングを行い、全生存率（OS）を評価した。結果：右側結腸癌では、高齢女性、55mm以上の腫瘍、粘液癌や腹膜播種の頻度が高い傾向にあった。傾向スコアマッチング後の130例ではA・B期において、左側例と右側例のOSに差はみられず、化学療法非施行例に比し化学療法施行例の予後は良好であった。化学療法のOS改善効果は、両期の女性左側結腸例で顕著であった（p <0.05）。多変量解析の結果、A期では肝転移、腹膜播種、および化学療法が、期間Bでは肝転移と化学療法が独立予後因子として抽出された。結語：原発巣占拠部位は独立予後因子ではなく、化学療法の効果修飾因子であると思われた。

|<< « Prev 69 68 [67] 66 65 Next » >>|

Is primary tumor location an independent prognostic factor in stage IV colon cancer?（原発巣占拠部位はstage IV結腸癌の独立予後因子か？）

Is primary tumor location an independent prognostic factor in stage IV colon cancer?
（原発巣占拠部位はstage IV結腸癌の独立予後因子か？）