和訳版Abstract | われわれは,腹腔鏡下結腸切除を行った4症例に対し,体内吻合の際に,オーバーラップ法によるデルタ吻合を行ったのでその有用性を報告する.結腸切除後に口測結腸と肛門側結腸をオーバーラップさせるように配置し,数針のステイスーチャーを置いた.右側の近位側結腸の断端から3cmの部位と左側の遠位側結腸断端から7cmの部位にLCSでエントリーホールを作成した.その後に自動縫合器をそれぞれのルーメンに挿入しファイヤーした.最後に,デルタ吻合になるようにステイスーチャーを置き,自動縫合器を使用し共通孔を閉鎖した.手術時間の平均は218.4(196-369)分で,出血量は11(5-25)mlであった.術中合併症や術後合併症はなかった.腹腔鏡下結腸切除におけるオーバーラップ法によるデルタ吻合は,安全でシンプルな体内吻合テクニックである. |
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