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Case Report
Volume 5 Issue 3 Pages 327-333

Combined Laparoscopic and Transperineal Endoscopic Pelvic Tumor Resection with Sacrectomy for Locally Recurrent Rectal Cancer

和訳版Abstract 直腸癌術後の局所再発に対する仙骨合併骨盤内腫瘍切除術は合併症率が高い困難な術式である。今回、直腸癌の局所再発症例に対して腹腔鏡と経会陰的内視鏡を併用して仙骨合併骨盤内腫瘍切除術を施行した。症例は70歳男性で、直腸癌に対し腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術が施行されたが、術後3年に施行された造影CTで骨盤内局所再発と診断された。再発巣は仙骨前面に接しており、外科的剥離面を確保するため仙骨合併切除を施行する方針とした。腹腔鏡と経会陰的内視鏡を併用して仙骨合併骨盤内腫瘍切除術を施行したが、仙骨の剥離と切離を腹腔鏡アプローチ、経会陰的内視鏡アプローチを同時に行うことにより安全に施行した。手術時間は200分、出血量は少量であった。摘出標本の外科的剥離面に癌の露出はなかった。術後は合併症なく経過し、術後14日目に退院した。経会陰的内視鏡手術は局所再発直腸癌に対する仙骨合併骨盤内腫瘤切除に有用であると考えられた。