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Original Research Articles
Volume 6 Issue 1 Pages 24-31

Feasibility and Efficacy of Neoadjuvant Chemotherapy without Radiotherapy for Locally Advanced Rectal Cancer
(局所進行直腸癌に対する放射線療法を伴わない術前化学療法の蓋然性)

和訳版Abstract 目的:局所進行直腸癌(LARC)に対する放射線療法を伴わない術前化学療法(NAC)の蓋然性を後方視的に検討した。
方法:NAC を導入した臨床病期 T3-T4 and/or N 陽性のLARC 患者のNAC 関連および周術期治療成績について検証した。
結果:30 例のLARC 患者を対象とした。RAS 遺伝子野生型の12 例にmFOLFOX6 またはSOX とCetuximab を、変異型の 18 例の患者にFOLFOXIRI またはSOXIRI を導入した。 NAC 完遂率は 90.0%であった。全患者に直腸間膜全切除を施行、内 29 例に両側側方郭清を施行した。R0 切除率は90.0%であった。術後合併症発生率は40%であったが、NAC に関連する術後合併症は認めなかった。NAC の奏効率と組織学的抗腫瘍効果Grade 2 以上の占める割合は、それぞれ56.7%、46.7%であった。
結語:LARC に対する NAC は安全に施行可能で、LARC 治療のオプションになり得ると考えられた。