和訳版Abstract | 大腸粘膜下層浸潤癌(T1)癌の治療件数は、大腸癌スクリーニングの普及と内視鏡的粘膜下層剥離術または内視鏡的全層切除などの技術進歩により増加することが予想される。内視鏡的切除されたpT1癌の追加治療の適応基準は各国の治療ガイドライン(米国、ヨーロッパ、日本等)で規定されており、病理学的所見である脈管侵襲、SM浸潤度、組織型、および簇出はリンパ節転移のリスク因子であることが報告されている。本レビューでは、これらの因子に加えて客観的な指標である腫瘍局在がリンパ節転移および再発にどのように関係しているかを調査した。その結果、いくつかの報告から左側結腸、特に直腸に加えてS状結腸がリンパ節転移および再発のリスク因子である可能性が示唆された。これらの特徴を考慮し大腸T1癌のマネジメントをおこなう必要がある。 |
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