和訳版Abstract | 【目的】 慢性便秘患者の診断は非常に複雑である。この研究では、腹部CT検査により慢性便秘の診断をすることを目的とした。 【方法】 2022年1月から6月の間に当院で腹部CTを受けた62人の患者が登録された。直腸内と盲腸内の便のCT値を、慢性便秘患者(C 群)と非便秘群患者(非C群)で測定した。 【結果】 Bristol Stool Form Scale (BSFS) と直腸内の便CT値の間に、強い相関が見られた。さらに、直腸内便CT値は、C群では非C群よりも有意に高かった。盲腸内便のCT値は、2つのグループ間で差はなかった。盲腸内便のCT値は、BSFS2~6の患者よりも重度の便秘 (BSFS 1) の患者で有意に高かった。慢性便秘を診断するための最適値として、100HUのカットオフCT値が選択された。 【結論】 腹部CT検査は、慢性便秘症の診断に有用であった.最適なカットオフCT値は100HU であった。 |
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