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Review Article
Volume 7 Issue 1 Pages 1月7日

Total Neoadjuvant Chemotherapy in Rectal Cancer: Current Facts and Future Strategies

和訳版Abstract 直腸癌に対して術前化学放射線療法を行うことで、局所再発率は著明に低下したが、長期予後の規定因子が遠隔転移であるため、全生存率の改善は期待できない。そこで、根治切除前に全身化学療法と化学放射線療法を行うTotal neoadjuvant chemotherapy (TNT)の概念が提唱された。TNTのメリットは化学療法のDose feasibility向上にある。TNTを最初に報告したのは、Marechalが2012年に報告し、そのあと、多くの前向き、後ろ向き研究がなされていた。その成績では、良好な病理学奏功率、局所制御率が報告されている。さらにRAPIDO trialやPRODIGE23 trialでは、TNTが術前化学放射線療法と比較して、有意に無再発生存率が上昇することを提示した。そこで、本論文では、TNTに関する最新の知見を臨床試験から集積した。