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Original Research Articles
Volume 8 Issue 2 Pages 126-131

Diagnostic Ability of Ultrasonography Compared with Computed Tomography for Assessing Rectal Feces

和訳版Abstract 目的: CTは直腸内の便塊の評価に有用であるが、放射線被曝、費用、利用できない施設があるなどの問題がある。超音波検査(US)はこれらの問題を回避できるが、直腸内の便を正確に評価できるかどうかは不明である。本研究では直腸内の便の評価におけるUSの診断能をCTと比較して評価した。
方法:CT施行前後1時間以内にUSを行い、直腸内の便を前向きに評価した。直腸便所見は、便なし(R1)、便あり(R2)、硬便充満(R3)の3段階で評価した。
結果:対象は100(男性55、女性45)人の患者で、47人が便秘であった。82例(R1:46例、R2:28例、R3:8例)はCT所見とUS所見が一致し、USとCTの間のκ係数は0.685と良好であった(p <0.001)。一致しなかった18症例は尿量が少ないかガス量が多い症例であった。CTとUSは、便秘群(κ係数0.674、p<0 .001)と非便秘群(κ係数0.677、p<0 .001)両群で高い一致を示した。
結論 直腸内の便塊貯留の評価においてCTとUSは高い一致を示し、USがCTの代替となりうることが示された。