和訳版Abstract | 【目的】大腸ポリープのEndoscopic mucosal resection(EMR)およびHot snare polypectomy(HSP)後の出血は内視鏡治療の代表的な偶発症である.本研究は,外来と入院治療における後出血の頻度を検討した. 【方法】2020年4月から2023年10月に当院でEMR/HSPを施行した症例(外来群:469例1077病変,入院群:420例1080病変)を対象とし,傾向スコアマッチングで背景を調整した.後出血は内視鏡的な止血を要した出血と定義した. 【結果】マッチング後(両群376例954病変),患者単位の後出血は外来群で1.3%,入院群で2.9%だった(P=0.21).病変単位では,早期の後出血(治療後24時間以内)が入院群で有意に多かった(0.2% vs. 1.1%, P=0.04).両群ともに輸血を要する重篤な出血はなかった. 【結論】大腸ポリープにおける外来治療の後出血率は入院治療と比べ増加しなかった. |
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