和訳版Abstract | 目的: この研究の目的は、局所麻酔を行う前に保冷剤をあてておくと麻酔注射の痛みが減るかどうかを調べることです。 方法: この研究はオープンクロスオーバー試験であり、同一患者を用いた。両側の痔核切除を施行する患者で、麻酔注射は左右それぞれに1回ずつ順番に行う。冷却側と非冷却側のどちらを先に注射するかで無作為に割り付ける。グループ1の患者にはまず冷却側に保冷剤を2分間密着させてから局所麻酔薬を注入して、2回目の局所麻酔薬を非冷却側に注入する。グループ2ではその順番を逆にする。 結果: 研究に適合した症例は114 人のうち51人であった(グループ1:26人、グループ2:25人)。VASにおいて冷却の有無で有意な差を認めた。 結論: 予め冷却すると痔核手術の麻酔による疼痛が軽減されることが示唆された。 |
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