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Original Research Articles
Volume 8 Issue 4 Pages 340-347

Surgical Outcomes after Laparoscopic Repairs of Para-colostomy Hernia and Para-ileal-conduit Hernia: A Comparative Study

和訳版Abstract 目的:傍結腸ストーマヘルニア (PCH)と傍回腸導管ストーマヘルニア (PICH)の臨床的特徴および腹腔鏡下修復術の手術成績の違いを明らかにする.
方法:腹腔鏡下傍ストーマヘルニア修復術症例41例 (PCH 31例,PICH 10例)を対象とし,両群を比較検討した.
結果:両群の比較において,患者背景およびヘルニア特性(手術適応,ヘルニア部位,作成経路など)に差はなかった.術中所見ではPCHよりPICHの方が腹腔内癒着が強く,手術時間中央値はPICHの方が長かった (158分 vs. 223分, p=0.0467).周術期合併症はPCHに 1例 (3%),PICHに2例 (20%),再発はPCHにのみ4例 (12%)みられたが,統計学的有意差はなかった.
結語:PCHとPICHの比較において,PICHでは腹腔内癒着が強く,手術時間が長かった.PICHの手術難易度はPCHより高いと考えられるため,PCHとPICHの手術成績は別個に論じられることが望ましい.