和訳版Abstract | 目的 本研究の目的は、下部消化管穿孔患者におけるコリンエステラーゼと術後合併症との関連を評価することである。 方法 下部消化管穿孔に対して緊急手術を受けた患者71名を対象とした。術前の血清コリンエステラーゼ値と術後合併症の関係を後ろ向きに調査し合併症はClavien-Dindo(C-D)グレードⅡ以上とし、重症合併症はC-DグレードⅢ-Ⅴとした。 結果 43例(61%)が術後全合併症(C-D≧II)を発症し、17例(24%)が重症合併症(C-D≧III-V)を発症した。多変量解析では、コリンエステラーゼ(p=0.006)、CRP(p=0.028)、出血量(p=0.028)が術後全合併症(C-D≧II)の独立した危険因子であった。また、コリンエステラーゼ(p=0.006)は術後重症合併症(C-D≧III-V)の独立した危険因子であった。 結論 術前の低コリンエステラーゼ値は、下部消化管穿孔患者の術後重症合併症リスク因子である可能性が示された。 |
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