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Clinical Research
Volume 9 Issue 3 Pages 330-338

The Relationship between the Psoas Muscle Mass Index and Postoperative Complications in Crohn’s Disease: A Retrospective Cohort Study

和訳版Abstract 【目的】サルコペニアは一般的に加齢に伴う筋肉量や筋力低下に基づいて定義される概念であるが, 消化管に重度の炎症を呈するクローン病患者においてもサルコペニアの状態を来たしやすいことが報告されている. 我々はサルコペニアの指標である腸腰筋面積がクローン病患者の術後合併症に及ぼす影響を後方視的に検討した.
【方法】2016年1月から2021年12月までに当科で手術を施行したクローン病患者98例を対象とし, 術前の腹部造影CTから算出した腸腰筋指数PMI(Psoas muscle index; cm2/m2)によって患者をlow PMI群(男性<2.33cm2/m2、女性<1.85cm2/m2)とnormal PMI群に分類し, 術前・術中因子と術後成績を比較した.
【結果】年齢中央値は37.0歳(17-77歳), 合併症は40例(40.8%)に認められ, うち10例(10.2%)が縫合不全であった. 全術後合併症, Gr2以上の合併症, 縫合不全, 手術部位感染(SSI) の発生率はlow-PMI群がnormal群より有意に高く, 多変量解析ではlow PMI(p=0.04)はGr2以上の術後合併症の唯一の独立した予測因子であった.
【結論】クローン病患者において術前のPMI低値は術後合併症の独立したリスク因子と考えられた.