Case Report
Volume 9 Issue 3 Pages 356-361
Primary Choriocarcinoma of Colon: Case Report and Literature Review
(原発性結腸絨毛癌:症例報告および文献的考察)
和訳版Abstract |
原発性結腸絨毛癌は世界でわずか35例しか報告のない極めて稀な腫瘍で、腺癌と絨毛癌の二相性の分化を示す腫瘍発育を特徴とする。診断が難しく、進行が早く、治療法が未確立なため予後は著しく不良であり、ほとんどの患者は一年以内に死亡する。本稿では、66歳男性に腹膜転移と結腸閉塞を伴って発症した原発性横行結腸絨毛癌の一例を報告する。腺癌に有効な3剤併用化学療法(mFOLFOXIRI: 5-フルオロウラシル/ロイコボリン+オキサリプラチン+イリノテカン)+ベバシズマブで治療し、腫瘍縮小と速やかな症状改善を得た。内視鏡生検で単核性栄養膜様腫瘍細胞の減少が確認された。治療を中断したところ血清β-hCGの上昇を伴う急速な再増殖が認められ、患者は診断から8ヵ月で死亡した。文献報告された生存期間中央値より長く生存したものの、このレジメンの有効性を検証するには今後更なる症例を検証する必要がある。 |