Case Report
Volume 9 Issue 3 Pages 362-367
A Case of Solitary Fibrous Tumor in the Pelvis Completely Resected Using the Hugo RAS System
和訳版Abstract |
孤立性線維性腫瘍(SFT)は稀な間葉系腫瘍であり、完全切除が得られた場合、予後は良好とされている。多くは胸腔内に発生するが、骨盤内での発生は稀である。Hugo RASシステムの特徴の1つは、独立したロボットアームカートであり、狭い骨盤内でも柔軟なセッティングと干渉の少ない安全な操作が可能である。このことから、巨大な骨盤内腫瘤の手術においても有用と考えられる。34歳の女性が妊婦健診中の経腟超音波検査にて骨盤内腫瘤を指摘され、当院を受診した。下部消化管内視鏡検査、CT検査、MRI検査の結果からはGIST、平滑筋腫瘍、神経鞘腫、SFTなどが疑われたが、確定診断は得られず、また直腸との連続性も否定できなかったため、診断および治療目的で直腸括約筋間切除術(ISR)を施行した。病理結果ではSFTが断端陰性で完全切除されており、術後経過も良好であった。本症例は、Hugo RASシステムを用いて巨大な骨盤内SFTを安全かつ完全に切除し得た初めての報告である。 |