| 和訳版Abstract | 日本大腸肛門病学会による「便失禁診療ガイドライン」初版から7年、約3年間をかけて改訂第2版が完成し、その英語版が2026年JARCに掲載された。改訂版では、まず便失禁診療のフローチャートを示し、これに基く解説を各章で詳述した。第一章疫学では、文献のまとめと、新たに日本人での肛門失禁の割合を記載した。第二章診断では、従来の診察法および重症度診断に加え、排便日誌の有用性を紹介し、失禁関連皮膚炎にも言及した。第三章検査法では、各種生理学的検査に加え、形態学的検査として経肛門超音波検査について詳述した。第四章保存的治療では、食事療法から便失禁ケア、薬物療法に加え各種の専門的保存的治療を紹介した。第五章手術では、手技を標準的、特殊、その他の手技に分け記載した。新たに出産に関連した便失禁の手術手技やその時期を解説し、またストーマ造設とそのQOLを解説した。最終第六章では、神経障害や認知症など特殊な状況での診療について説明した。全体を通して解説は極力詳細に記載し理解に役立つように構成した。 |
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