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Case Report
Volume 10 Issue 2 Pages 298-303

A Case of Granulocyte Colony-stimulating Factor-producing Adenosquamous Carcinoma of the Ascending Colon
(上行結腸に発生した顆粒球コロニー刺激因子産生性腺扁平上皮癌の一例)

和訳版Abstract 本稿では、上行結腸に発生した顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生性腺扁平上皮癌の稀な症例を報告する。80歳の男性で便秘と食欲不振を主訴に入院。炎症性腸疾患やその他の消化器疾患の既往はなし。大腸内視鏡検査と造影CT検査により、上行結腸に腫瘍を指摘。病変の5ヶ所から生検を行い、いずれも扁平上皮癌と一致する組織学的特徴を示した。特筆すべきは、感染徴候がないにもかかわらず、白血球数(WBC)とC反応性タンパク質(CRP)値が上昇していたことである。これにより、G-CSF産生腫瘍を疑い、血清G-CSF値の測定により、この上昇を確認。以上より、当初は上行結腸のG-CSF産生扁平上皮癌と診断、根治的切除術を施行した。しかし、最終的な病理組織学的検査により、腫瘍に軽微な腺癌成分(約1%)が含まれていることが判明し、腺扁平上皮癌と最終診断に至った。本稿では、関連文献を概説、この稀な症例の診断上の考慮事項、外科的管理、および術後経過について報告する。