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Review Article
Volume 1 Issue 3 Pages 74-77

Alternative treatments for prophylaxis of colorectal cancer in familial adenomatous polyposis

和訳版Abstract Familial adenomatous polyposis (FAP) は比較的まれな、大腸に100個以上の腺腫性ポリープが存在する遺伝性疾患で、もし予防的処置を行わなければほぼ100%で大腸癌を発症するとされている。発癌の予防的処置としては回腸嚢肛門吻合術を伴う肛門機能温存直腸結腸切除術が標準的な外科手技としてされているが、術後の頻便などの腸管機能の低下やincontinence、また女性における妊孕性の低下を含めた術後合併症などが問題とされる。その代替としてFAPに伴う遺伝性大腸がんを予防するためのいくつかの新しい戦略が近年報告されている。このレビューでは、腹腔鏡下アプローチ、化学的予防方、ポリープ徹底摘除を行う内視鏡的管理、および結腸亜全摘術とポリープ徹底摘除の組み合わせなどの代替治療法を紹介する。