和訳版Abstract | 大腸癌腹膜播種患者における、腹腔内温熱化学療法を伴う完全減量手術(CRS)と腹膜播種局所切除術(RIPM)の短期および長期成績を比較する。 方法 2013年から2019年に手術を受けた413人(CRS群257人、RIPM群156人)を対象に、後ろ向きにデータ収集を行い、解析した。 結果 全生存率に有意差は認められなかった(ハザード比[95%信頼区間]; 1.27 [0.81, 2.00])。CRS群で周術期死亡が6人(2.3%)認められた。術後合併症は、RIPM群よりもCRS群で有意に多かった(リスク比2.02[1.18, 2.48]。また腹膜播種指数6点以上の患者ではCRS群で115/157(73%)、RIPM群で15/44(34%)で完全切除が達成されていた。 結論 大腸癌腹膜播種患者において、CRSの長期生存に対する有効性は示されなかったが、腹膜播種指数の高い患者でもCRSにより完全切除が得られていた。 |
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