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Original Research Articles
Volume 7 Issue 2 Pages 109-114

Investigating the Follow-up Period after ALTA Sclerotherapy Using Transanal Ultrasonography

和訳版Abstract 目的:
内痔核に対する硫酸アルミニウムカリウムタンニン酸(ALTA)硬化療法後の適切な経過観察期間を、経肛門超音波検査を用いて明らかにすることを目的とする。
方法:
ALTA硬化療法を受けた44例(98病変)を解析した。ALTA硬化療法の前後に経肛門超音波検査を行い、痔核組織の厚さと内部エコー像を観察した。合併症を発症した患者は除外した。
結果:
12カ月経過観察し、全症例に再発を認めなかった。ALTA硬化療法の1~3か月後、痔核は低エコー像として観察された。この間、肉芽形成により痔核は最も厚く観察された。さらに、術後5~7か月で線維化により痔核は菲薄化した。さらに、術後12か月で高度の線維化を伴い硬化および退行し、最終的に術前よりも痔核組織は薄くなった。
結論:
ALTA硬化療法後、合併症がなければ3か月間、合併症があれば6か月間の経過観察が推奨される。