和訳版Abstract | 目的: 内痔核に対する硫酸アルミニウムカリウムタンニン酸(ALTA)硬化療法後の適切な経過観察期間を、経肛門超音波検査を用いて明らかにすることを目的とする。 方法: ALTA硬化療法を受けた44例(98病変)を解析した。ALTA硬化療法の前後に経肛門超音波検査を行い、痔核組織の厚さと内部エコー像を観察した。合併症を発症した患者は除外した。 結果: 12カ月経過観察し、全症例に再発を認めなかった。ALTA硬化療法の1~3か月後、痔核は低エコー像として観察された。この間、肉芽形成により痔核は最も厚く観察された。さらに、術後5~7か月で線維化により痔核は菲薄化した。さらに、術後12か月で高度の線維化を伴い硬化および退行し、最終的に術前よりも痔核組織は薄くなった。 結論: ALTA硬化療法後、合併症がなければ3か月間、合併症があれば6か月間の経過観察が推奨される。 |
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