和訳版Abstract | 【目的】 大腸癌術後の予後予測に術前後のCRP/Alb(CRP albumin ratio: CAR)が有用かを調べること。 【方法】 根治切除術を行ったstageII/IIIの大腸癌263例が対象。術前30日以内と術後7日目のCARを求め、予後との関係を調べた。 【考察】 術前と術後CARのカットオフ値はそれぞれ、0.233と0.813であった。術前高CARと術後高CARはともにPFSが不良であった (p<0.001, p=0.064)。多変量解析では、術前と術後CARの組み合わせはOSとPFSの独立した予後因子となった(p=0.012、p=0.044)。また、術前後とも低CARに比べ、術前後ともに高CARではOS (HR=3.897, p=0.006)、PFS (HR=2.130, p=0.029)ともに有意に不良であった。 【結語】術前後のCARを組み合わせることは予後予測に有用であり、根治切除を行った大腸癌の予後マーカーとして期待できる。 |
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