J-STAGEでJARCを見る
検索(複数の項目で絞り込みが可能です)

 リセット(戻る)

Original Research Articles
Volume 8 Issue 2 Pages 70-77

Clinical Benefits of Reducing Dead Space Using a Closed Suction Drain and Subcutaneous Large-bite Buried Suture Technique to Prevent Superficial Surgical-site Infections Following Primary Closure of a Diverting Stoma

和訳版Abstract 【目的】人工肛門閉鎖術において手術部位感染(surgical site infection, SSI)は頻度の高い合併症である。我々は人工肛門閉鎖術の際に、皮下に閉鎖式持続吸引ドレーン(closed suction drain, CSD)を留置し、大きなバイトで皮下埋没縫合を行う(subcutaneous large-bite buried suture, SLBS)新規の方法を開発し、SSIを減少するか検証した。
【方法】2019年から2022年におけるSLBSとCSDを行った人工肛門閉鎖症例を後方視的に解析した。ドレーンは術後7日目に抜去した。
【結果】67例の患者のうち、9例(13%)にSSIを認めた。回腸人工肛門では1例(2%)、結腸人工肛門では8例(36%)の症例で浅層SSIを生じた。単変量解析では結腸人工肛門がSSIのリスク因子であることが分かった。
【結論】本法は特に回腸人工肛門患者における浅層SSIの予防に寄与すると考えた。