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Original Research Articles
Volume 8 Issue 2 Pages 96-101

Sonographically-guided Parasacrum Infrapiriformis Drainage of Deep Pelvic Abscesses: An Anatomical Safety Study Using SYNAPSE VINCENT

和訳版Abstract 【目的】深部骨盤内膿瘍は骨盤骨、臓器、神経・血管系に囲まれており、様々なドレナージルートが報告されている。経臀部アプローチはCTガイド下が一般的だが、超音波下に施行できればリアルタイムな穿刺が可能で、放射線被曝の低減や透視検査の併用可などの利点が挙げられる。
【方法】単施設で施行した超音波ガイド下経臀部アプローチの後方視的検討を行った。当該期間の対象症例は5例であった。3D画像解析システム(SYNAPSE VINCENT)を用いて解剖学的構造の理解を行った。
【結果】 深部骨盤内膿瘍の原因は、3例が術後膿瘍、1例は虫垂炎穿孔、1例はS状結腸憩室炎であった。平均ドレナージ期間は11日(SD=6.7)であった。合併症は認めなかった。
【結論】理想的な経臀部アプローチは、梨状筋下レベルの仙骨近傍から頭内側方向にアプローチすることであった。傍仙骨梨状筋下アプローチの名称の提案と共に、超音波ガイドおよび透視併用の安全性を含めた利点を報告した。