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戻るClinical Research
Volume 1 Issue 4 Pages 141-146
Laparoscopic ventral rectopexy with sacrocolpopexy for coexisting pelvic organ prolapse and external rectal prolapse
（直腸脱と骨盤臓器脱の併存例に対する腹腔鏡下腹側直腸固定術ならびに仙骨膣固定術の成績）
| 和訳版Abstract | (目的) 骨盤臓器脱(Pelvic Organ prolapse，以下POP)は骨盤内臓器が経腟的に脱出したものと定義される. POPはしばしば直腸重積(internal rectal intussusception，以下IR)あるいは直腸脱(external rectal prolapse，以下ERP)と合併する. POPとERPあるいはIRを合併している患者を腹腔鏡下腹側直腸固定術(laparoscopic ventral rectopexy，以下LVR)と腹腔鏡下仙骨膣固定術(laparoscopic sacrocolpopexy，以下LSC)を同時に施行し安全性，治療成績を評価した. (方法) POPとERPあるいはIRを合併していると診断された患者7人にLVRとLSCを同時に施行した. 便失禁はFecal Incontinence Severity Index (以下FISH)で，便秘はConstipation Scoring System (以下CSS)で，尿失禁はInternational Consultation on Incontinence Questionnaire-Short Form (以下ICIQ-SF)でそれぞれ評価した. 解剖学的異常はPelvic Organ Prolapse Quantification (以下POP-Q)と排便造影検査で評価した. (成績) 年齢は81 (60-88)歳，手術時間は380 (282-430)分，術後在院日数は3(1-5)日で重篤な術後合併症はなかった. FISH，CSS，POP-Q，排便造影検査所見は術後改善したがICIQ-SFは測定できた5人中2人の患者で悪化した. (結論) POPとERPあるいはIRの併存例に対するLVRとLSCの同時手術は実施可能である. |
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