和訳版Abstract | 日本では,2022年10月に大腸悪性腫瘍手術において手術支援ロボットである “hinotori TM サージカルロボットシステム”が薬事承認された。このシステムは,8軸で構成される手術アーム,調節可能なアームベース,サージョンコックピットにフレキシブルな3次元ビューアー等を備えており,大腸悪性手術おける有用性が期待されている。症例は55歳の男性で,下血を主訴に当院を受診した。精査の結果,直腸癌 (cT3N0M0, cStage IIa)と診断された。本症例では,hinotori TM サージカルロボットシステムを用いて括約筋間直腸切除術を施行した。適切なポート配置により,直腸授動,リンパ節郭清,アームベースの角度調節が可能であった。今回,我々はhinotori TM ージカルロボットシステムを用いて,TaTMEを併用した2チームアプローチによる世界初の直腸癌手術を経験したので報告する。 |
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