和訳版Abstract | 目的:大腸癌は本邦において最も罹患率の高い悪性疾患である.2023年に大腸癌全国登録にて集積されたデータ(2015年治療例)の概要につき公表する. 方法:大腸癌研究会の常設委員会である大腸癌全国登録委員会に2023年に登録された大腸癌症例(2015年治療例)の臨床病理学的データについて統計学的に解析した. 結果:登録された12804例の内訳は,内視鏡治療例983例,内視鏡治療後手術例734例,手術例10884例,非手術例203例であった.特に腹腔鏡下手術例の割合は2010年治療例では34.7%であったが,2015年治療例では63.5%と著明に増加していた. 結語:大腸癌研究会参加施設において,2015年に治療を受けた大腸癌症例の臨床病理学的データの概要について示した.本データは患者の病状理解や医療従事者が患者に病状を説明する際の有用な資料となることが期待される. |
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