和訳版Abstract | (目的) 近年,大腸内視鏡検査において様々なcomputer-aided detection (CADe)システムが開発されている.本研究は,CAD-EYE (Fujifilm, Tokyo, Japan)を用いて,大腸内視鏡検査におけるAIの有用性について検討することを目的とした. (方法) 本研究は無作為化非盲検単施設タンデム研究で,症例をCADe群とnon-CADe群に無作為に割り付け,割り付けられた群の検査終了直後に検査担当医を変更し,初回内視鏡検査と異なる群の検査を行なった.2回目の検査で新たに検出された大腸ポリープを見逃し病変と定義し,両群のadenoma miss rate (AMR)を比較した. (結果) CADe群48例とnon-CADe群46例を解析対象とした.CADe群とnon-CADe群のAMRは,それぞれ17.4%と30.3%であった. CADe群のAMRはnon-CADe群と比較して統計学的に有意に低かった(p=0.009). (結論) CAD-EYEを大腸内視鏡検査に応用すると,AMRが減少した.大腸腺腫の見逃しを減少させる点でCAD-EYEは有用であることが示唆された. |
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