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Original Research Articles
Volume 9 Issue 2 Pages 252-259

Outcomes of the Gant-Miwa-Thiersch Procedure Using the Leeds-Keio Mesh for Rectal Prolapse

和訳版Abstract 【目的】直腸脱に対する術式は複数存在する。本研究の目的は、直腸脱に対するLeeds?Keio mesh(LKM)を用いたGant?Miwa?Thiersch(GMT)法の有効性を評価することである。【方法】2012年1月から2023年12月にLKMを用いてGMT法を施行した直腸脱患者を対象に後ろ向き観察研究を行った。評価指標として周術期合併症、再発率、肛門機能の改善を検討した。
【結果】同法による手術は107名に施行した。年齢中央値は81歳、脱出長中央値は7cm、手術時間中央値は39分であった。術後合併症は26例(24.3%)に発生し、便秘21例、メッシュ早期露出3例、メッシュ感染1例、出血1例であった。観察期間中央値は29か月で、再発評価が可能であった90例のうち9例(10%)に再発が認められ、5年累積再発率は10.9%であった。術前に便失禁を有した65例中、33例(50.8%)で便失禁の改善を認めた。
【結論】LKMを用いたGMT法の再発は低率であり、高い弾性を有するLKMはGMT法において治療効果を高める可能性がある。