| 和訳版Abstract | 目的:高齢大腸癌患者においてCALLY indexが予後因子となり得るかを検証する。 方法:2014年から2021年に当院で大腸癌の治癒切除が可能であった65歳以上(n=178)を対象として後方視的に検討した。CALLY indexの計算式は(アルブミン値×リンパ球数)/(CRP値×10000)とした。 結果:CALLY index<1.2および≧1.2の生存期間中央値は、それぞれ42.6ヶ月、68.3ヶ月であった(p=0.01)。多変量解析により、75歳以上(HR 1.68、95%CI 1.05-2.71、p=0.03)、 T3または4症例(HR 1.61、95%CI 1.03-2.53、p=0.03)、開腹手術(HR 2.08、95%CI 1.28-3.38、p<0.01)、CALLY index <1.2(HR 2.26、95%CI 1.41-3.61、p<0.01)が独立した全生存率に対する予後不良因子と同定された。 考察:CALLY indexは高齢大腸癌患者の予後予測や治療適応の決定に寄与する可能性がある。 |
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