| 和訳版Abstract | 目的:痔核根治術は広く行われているが、術後の鎮痛方法に関して定まったものはない。我々は、術後鎮痛に仙骨硬膜外チューブ留置を応用しその成績に関して検討した。 方法:当院で痔核根治術を施行された85例を、ランダムに仙骨硬膜外チューブ留置群(E群:47例)と非留置群(N群:38例)に分け、疼痛はNRS(Numeric rating scale)で評価した。 結果:全体の93%がGoligher分類3度以上の内痔核であった。手術方法はACL(Anal cushion lifiting)を基本とし、必要に応じて結紮切除を付加した。N群の1例に術後出血が生じたが、感染など他の合併症は認めなかった。硬膜外チューブ留置の平均期間は術後33.7時間であった。NRSは術後24時間と48時間時点でE群の方が有意に低値であった。 結論:痔核根治術後の仙骨硬膜外チューブ留置による術後鎮痛は有用である可能性がある。 |
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