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Original Research Articles
Volume 3 Issue 3 Pages 116-120

A pilot study of a novel variable-stiffness stylet for efficient colonoscope insertion with ex-vivo colon model
(大腸内視鏡挿入のための硬度可変スタイレットの有用性)

和訳版Abstract 【目的】
硬度可変機能は大腸内視鏡挿入に有用であるが、すべての内視鏡に備わった機能ではない。我々は内視鏡鉗子口に挿入し、内視鏡の硬度を変化させうるスタイレットを企業と共同開発しており、その有用性を検証した。
【方法】
4名の内視鏡医が計24回のトレーニングモデルの大腸挿入を行った。スタイレットを用いた方法と通常の方法を交互に行い、挿入率、挿入時間、腹部圧迫の頻度などを両群で比較した。
【結果】
すべての手技において盲腸まで挿入可能であった。挿入時間は通常群で181.3±64.9秒であったが、スタイレット群で140.9±53.7秒と短くなっていた。腹部圧迫の回数は通常群で50%(6/12)であったが、スタイレット群では8.3%(1/12)と有意に少なかった(p=0.03)。
【結論】
硬度可変式スタイレットを用いることで腹部圧迫が少なくかつ迅速に大腸挿入を行うことが可能であった。