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Original Research Articles
Volume 4 Issue 2 Pages 51-58

Evaluation of Mucopexy-Recto Anal Lifting (MuRAL): A New Method for Treating Hemorrhoids

和訳版Abstract 痔核に対する外科的治療は結紮切除術が標準術式として認知されているが、我々の施設では、低侵襲な痔核の新術式としてMucopwxy-Rectoanal Lifting(MuRAL法)を導入し、良好な成績が得られているので報告する。
対象は2016年3月から2018年2月までMuRAL法を施行した患者55例(男性26例、女性29例 )を対象とし、手術時間、在院期間、術後合併症、術後満足度などを検討した。
結果は、平均年齢は、男性61.5±4.9歳、女性61.5±3.2歳、平均手術時間は男性46±23分、女性53±28分、術中出血量は男性、女性ともに少量、平均在院期間は男性3.2±1.5日、女性4.3±2.1日。術後合併症は術後出血が男性1例(3.8%)、女性0例(0%)、術後下腹部痛の発現は男性8例(30.8%)、女性26例(89.7%)。術後鎮痛剤投与期間は男性3.7±2.3日、女性5.3±3.1日。術後再発は男性0例(0%)、女性3例(10%) であった。術後満足度は満足:男性17例(65.4%)、女性21例(72.4%)、やや満足:男性6例(23.1%)、女性3例(10.3%)、普通:男性3例(11.5%)、女性2例(6.9%)、やや不満:男性0例(0%)、女性1例(3.4%)、不満:男性0例(0%)、女性2例(6.9%)であった。
MuRAL法は切開や切除などおこなわないため、出血や疼痛のリスクが少なく、痔核手術法として有用な術式である。