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Volume 5 Issue 1 Pages 1月10日
Systemic Chemotherapy is a Promising Treatment Option for Patients with Colonic Stents: A Review
| 和訳版Abstract | 閉塞性大腸癌症例の約35%は，局所の進行，遠隔転移，低耐術能などにより治癒切除が困難とされる。閉塞性大腸癌に対する緩和目的の大腸ステント留置は，その有効性から急激に広まっている。近年の切除不能再発大腸癌に対する全身化学療法の進歩は，予後の延長のみならず適応症例の拡大にも寄与しているが，大腸ステント留置症例に対する全身化学療法の安全性，有効性は確立されていない。これまでの報告から，1) 大腸ステント留置後の全身化学療法および分子標的薬の併用が予後を延長させる，2) 遅発性のステント関連合併症が懸念されるが，化学療法により合併症軽減効果（特に再閉塞）が期待できる，3) ベバシズマブの使用は穿孔のリスクとなることが示され，耐術能低下例や早期の化学療法導入を要する症例では有望な選択肢となりうる。本稿では，大腸ステント留置症例に対する全身化学療法に関する現在のエビデンスを提示し，将来展望も含めて概説する。 |
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