和訳版Abstract | [はじめに]痔瘻手術での肛門括約筋および肛門管上皮温存をめざした新術式であるFunctional Preservative Operative Technique for anal fistula : FPOTを導入し、手術結果を検証した。 [対象と方法] 男性のTranssphincteric型痔瘻に対し2014年2月から2015年9月までおこなったFPOT法200例を対象とし、肛門括約筋機能、再発、失禁を含めた合併症などを検討した。 [結果]再発は3例(1.5%)、ガス漏れなどの失禁症状は1例(0.5%)、肛門機能評価でも術前、術後で有意差を認めず、肛門機能温存された。 [まとめ] FPOT法は再発率が低く、合併症率も低かった。さらに、術後肛門機能低下が認められなかったことから、Transsphincteric型痔瘻に対する機能温存術式として有効であると判断した。 |
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