和訳版Abstract | 目的: 閉塞性結腸癌に対するBridge to Surgery(BTS)の短期および長期成績について, 右側結腸癌と左側結腸癌の間で比較検討した。 方法: 当院において2007年から2017年の間に閉塞性結腸癌に対してBTSを行った149例を対象とした。右側結腸癌は48例であり左側結腸癌は101例であった。主解析項目は術後短期成績および全生存期間(Overall Survival(OS)), 無再発生存期間(Disease-free Survival(DFS))とした。 結果: 術後合併症は右側結腸癌で有意に多かった(p = 0.039)。また術後補助化学療法の導入率は左側結腸癌で有意ではないものの高かった(p = 0.057)。OSおよびDFSは2群間で有意な差を認めなかった。多変量解析では脈管侵襲, 壁深達度, 術後補助化学療法が独立した予後予測因子であった。 結語: 閉塞性結腸癌に対するBTSについて, 長期成績は右側結腸癌と左側結腸癌の間で有意差を認めなかった。右側結腸癌における高い術後合併症発生率は, 術後補助化学療法の導入を妨げ長期予後に影響を与える可能性がある。 |
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