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Volume 5 Issue 1 Pages 46-51
Influence of Suture Materials on Incisional Hernia Rate after Laparoscopic Colorectal Cancer Surgery: A Propensity Score Analysis
（腹腔鏡下大腸癌手術において、腹壁閉鎖に使用する縫合糸の腹壁瘢痕ヘルニア発生に与える影響：傾向スコア解析）
| 和訳版Abstract | 目的：腹腔鏡下大腸癌手術において、腹壁閉鎖に使用する縫合糸と腹壁瘢痕ヘルニア発生率についての関係を検討した。 方法：対象は2014年1月から、2016年12月までの期間に行われた腹腔鏡下大腸癌手術症例とした。腹壁閉鎖に使用した糸で早期吸収糸群と非吸収糸群に分け、傾向スコアマッチング後の腹壁瘢痕ヘルニア発生率を検討した。 結果：傾向スコアマッチング後の早期吸収糸群158例、非吸収糸群158例で検討したところ、瘢痕ヘルニア発生率は早期吸収糸群で有意に高かった（13.9％ vs. 6.3％; P=0.04）。瘢痕ヘルニア発生までの期間中央値は、早期吸収糸群で有意に短かった（6.7か月 vs. 12.3か月; P<0.01）。SSI発生率は両群で差がなかったが、縫合糸膿瘍発生率は早期吸収糸群で有意に低かった（0% vs. 5.1%; P<0.01）。 結論：腹腔鏡下大腸癌手術において、腹壁閉鎖に早期吸収糸を使用すると、腹壁瘢痕ヘルニア発生のリスクが上がる可能性がある。 |
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