日本大腸肛門病学会　会員各位

会員の皆さまにおかれましては、新年度を迎えてお忙しくお過ごしのことと存じます。いろいろな行事も少しずつ対面で行われるようになってきているのではないでしょうか。

JARC 7巻2号をお届け致します。
今号では全11編の論文を掲載しております。総説2編はFAPに伴うデスモイド腫瘍と直腸膣瘻の治療に関するもので、いずれも対処に苦慮することの多い病態に関する総説です。また、若年性ポリポーシス症候群の診療ガイドラインを掲載しました。これは日本遺伝性腫瘍学会編集のガイドラインの英語版となり、本邦のガイドラインを、JARCを通して世界に向けて発信することになります。その他の論文も大腸肛門病領域の重要なテーマに関するものばかりで、読者の皆さまのお役にたてる内容となっております。

JARCの国際性を高めるアクションの一環として、9名の海外の著名な先生方にAdvisory Boardに加わって頂きました。学会ホームページを是非ご覧になって頂きたいと存じます。

また、日本大腸肛門病学会とAmerican Society of Colon and Rectal Surgeons（ASCRS）のコラボレーションとして、JARCに掲載された論文の中からselected abstractをDiseases of the Colon & Rectumに掲載して頂けることになりました。皆さまの論文をより多くの世界の人に知って頂く良い機会になると思いますので、JARCへのより一層の論文投稿をお待ちしております。

今後もより良いJARCをお届けできるよう、編集委員一同尽力してまいりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2023年4月
Journal of the Anus, Rectum and Colon
Editor-in-Chief
石原　聡一郎