日本大腸肛門病学会　会員各位

今年は残暑が厳しく、涼しくなったと思ったら一気に秋が深まったように感じます。これから学会シーズンを迎え、学会の様子も概ねコロナ前の状態に戻ってきているようですが、会員の皆さまにおかれましてはどうぞご自愛下さい。

JARC 7巻4号をお届け致します。今号は総説3編、原著論文4編、Practice Guidelines 1編、Clinical Research 1編、症例報告1編、Letter to the Editor 1編を掲載致しました。

総説の3編は大腸肛門病領域の重要テーマを、それぞれ第一線の先生に依頼したもので、TaTMEに関する2編と、若年者大腸癌に関する1編を掲載しました。TaTMEは難度の高い手技ですが、様々な利点を有する手技であり、導入している施設も増えているようです。今号掲載の総説2編は、これから導入を考えている方のみならず、すでに行っている先生にも大変役立つ内容となっておりますので、是非ご一読頂きたいと思います。若年者大腸癌は50歳未満の大腸癌と定義され、昨今世界中でその増加が問題となっています。臨床面においても研究面においても重要な課題となっており、まさにタイムリーなテーマだと思います。

今後もより良いJARCをお届けできるよう、編集委員一同尽力してまいります。また、雑誌の発展のためには皆さまからの投稿や論文への引用が大きな力となります。何卒宜しくお願い申し上げます。

2023年10月
Journal of the Anus, Rectum and Colon
Editor-in-Chief
石原　聡一郎