日本大腸肛門病学会　会員各位

年頭に起こりました令和6年能登半島地震によって被災された皆様に、心からお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧を願っております。

JARC 8巻1号をお届け致します。今号は総説1編、原著論文4編、症例報告1編、How I do it 1編を掲載致しました。

総説は大腸腫瘍に対するESDとEMRの本邦ガイドラインに関する論文です。本邦における大腸腫瘍に対する内視鏡的治療は、まさに世界をリードしていると言っても過言ではなく、本論文はガイドラインのCQを中心に解説したもので、会員の皆さまには是非お読みいただきたいと思います。原著論文4編は、大腸内視鏡全処置に関する多施設研究、潰瘍性大腸炎術後のストーマ 出口症候群、90歳代の超高齢者直腸脱患者に対する腹腔鏡直腸固定術、便失禁と尿失禁の併存など、日常診療に直結したものであり、会員の皆さまの診療に役立つ内容となっております。

今年もより良いJARCをお届けできるよう、編集委員一同尽力してまいります。昨年はインパクトファクターを取得することができましたが、雑誌のさらなる発展のためには皆さまからの投稿や論文への引用が不可欠でございます。何卒宜しくお願い申し上げます。

2024年1月
Journal of the Anus, Rectum and Colon
Editor-in-Chief
石原　聡一郎