一般社団法人 日本大腸肛門病学会

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学術集会・セミナー

[抄録]直腸cT1癌の術前診断の基本と最前線

最終更新日: March 25, 2022

第31回日本大腸肛門病学会教育セミナー

Ⅰ.内科・放射線科・病理科・その他(Ⅰ)
  下部直腸癌に対する低侵襲治療の基本と最前線

1. 直腸cT1癌の術前診断の基本と最前線
   広島大学病院 消化器・代謝内科
   岡 志郎

 下部直腸癌に対するMiles手術では術後の性機能や排便排尿障害などのQOL低下などの観点から,cT1癌であっても完全切除生検としての内視鏡切除が許容されつつあり,術前診断学の重要性がますます高くなっている.内視鏡的深達度診断のストラテジーに関しては, 通常内視鏡観察(色素内視鏡を含む)を基本とし,必要に応じて拡大観察(色素あるいはNBIなどの画像強調)や超音波内視鏡検査などの複数のモダリティを組み合わせることで精度の高い深達度診断が可能である.T1b癌の診断にはVN型pit patternを指標とした色素拡大観察,JNET分類Type 3を指標とした画像強調拡大観察の有用性が報告されている.

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