一般社団法人 日本大腸肛門病学会

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学術集会・セミナー

[抄録]肛門診察と診断へのアプローチ

最終更新日: March 25, 2022

第31回日本大腸肛門病学会教育セミナー

Ⅲ.肛門科(Ⅱ b)
肛門疾患の診療と外科治療

1.肛門診察と診断へのアプローチ
   医療法人社団 忠尽会 所沢肛門病院
   栗原 浩幸

 肛門疾患に罹患している患者は多い.また大腸疾患の増加に伴い,肛門を見なくてはならない機会は増えている.しかし多くの医師は肛門診察を避けてしまっているのが現実である.これは肛門診察が面倒というだけではなく,肛門疾患を学ぶ機会や指導する医師自体が少ないことによると思われる.しかし肛門疾患の種類は決して多くはなく,診断も難しくはない.肛門疾患についてのちょっとした知識とコツを身に付ければ,誰でも大きな間違いなく診断できる.また肛門の専門医でなければ,肛門を見たからといって,治療まで行う必要はない.保存的に診てよいものと専門家に任せるものの判断がつけば十分である.肛門を診察することによって肛門疾患のみならず大腸疾患の診断のきっかけになることも多い.本セミナーでは,肛門診察の具体的な方法,主訴に応じた診断へのアプローチについて述べ,肛門疾患の治療方針について簡単に説明する.

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